「私はあの人に、これだけのことをしてあげたのに」
ということを人は細かいことまでよく覚えているものです。
でも、その代わりに人にしてもらったことは簡単に忘れてしまいます。
夫婦や恋人同士の喧嘩の多くは、「してあげたこと」と「してもらったこと」の不釣合いへの不満から生まれます。
誰でも、自分が人にしてあげたことは重大なことに感じますが、人にしてもらったことは軽くみてしまいがちです。
だから、釣り合いがとれるはずがありません。
「こうしてほしい」という要求には、きりがありません。
「こうしてくれてありがとう」という感謝にこそ、愛の喜びがあるのではないでしょうか。
相手に「してもらったこと」をよく覚えておいてください。
そして自分が「してあげたこと」は、すべて忘れることです。
公平にみて、それでちょうどいいくらいだと思います。