世の中で作られる人間関係は、同じ要素を持つもの同士が引き寄せ合うという、「波長」によって作られていると言われています。
それなのに、なぜ気が合わない人や、考え方が違いすぎる人、苦手なタイプと出会ったり、関わりをもったりしていくのかと疑問を持つ場合もあります。
でも、波長とは、同じ要素がほんの少しでも備わっていれば、引き合うものであり、全面的に同じである必要はないんです。
それが、苦手な人とも、嫌いなタイプとも、関わりが作られてしまう理由なんです。
苦手な相手を、好きになる必要はなくても、苦手なままでも、できるだけ受け入れていく、という形をとっていくと、人間関係が広がっていきます。
受け入れるというのは、すべてを許容することではなく、相手には相手の価値観があるということを尊重することなんです。
そうすると、自分の器が大きくなっていくんです。
苦手な人を排除して、自分を正当化するだけでは、「今の自分」の器の範囲内だけで頑固になっていってしまい、外へ向かう広がりの力が働きません。
自分の器が広がらないわけですから、自分の波長の幅も広がらないことになります。
波長の幅が広がらなければ、新しい人との出会い、今まで関わったことのないような新しいタイプの人とも、出会う機会が少なくなっていくものです。
逆に言えば、いろんな経験を通して、価値観の違う相手であっても、好きにはならないまでも否定はしないという態度で、相手の個性を尊重していくようにすると、自分の人間としての器が大きくなり、それにつれて波長の幅も広がっていくものです。
私自身、そういう思い方をすることで、さらに出会う人や引き合う人を今までよりも広げていきたいと思います。